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自分の考えを相手に伝えるには?(第1回)

執筆者の写真: かわうち
かわうち
8月17日
読了時間: 3分

「もっと自分の考えを伝えたい」

そう思っているのに、上司への報告や会議での発言になると頭が真っ白になる。

私自身、新社会人の頃は「結局何が言いたいの?」「話がよく分からない」と言われることがありました。

そんな悩みを抱える人にぜひ読んでほしいのが、山口拓郎さんの『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』です。

この本を読んで気づいたのは、伝えられない原因は話し方ではなく、言語化の土台にあるということでした。

今回は第1回として、本書の全体像と「なぜ言葉にできないのか」を紹介します。

なぜ言葉に詰まるのか

社会人になると、学生時代とは比較にならないほど「説明する機会」が増えます。

  • 進捗報告

  • 上司への相談

  • 顧客対応

  • 会議での発言

ところが、多くの人は学校で「考えを分かりやすく伝える方法」を体系的に学んでいません。

そのため、

「なんとなく違和感がある」 「どこか問題だと思う」 「こうした方がいい気がする」

という曖昧な状態のまま話してしまいます。

すると相手は理解できません。

結果として、

「何が言いたいの?」 「もっと具体的に説明して」

と言われてしまうのです。

私たちは「伝え方」ばかり学んでいる

言葉がうまく出ないとき、多くの人は話し方のテクニックに答えを求めます。

  • PREP法

  • プレゼン術

  • コミュニケーション術

もちろん役立つものです。

しかし本書では、それ以前に重要なステップがあると説明されています。

それは、

自分の頭の中を整理すること

です。

頭の中が曖昧なのに、相手へ分かりやすく伝えることはできません。

これは考えてみれば当然のことです。

地図がない状態で目的地を説明できないのと同じだからです。

言語化には3つのステップがある

本書では言語化力を次の3つに分解しています。

1. 語彙力

自分の考えや感情を表現するための言葉を持つこと。

例えば、

  • 嬉しい

  • 楽しい

  • 面白い

だけでは微妙な違いを伝えられません。

語彙が増えることで、自分の考えをより正確に表現できるようになります。

2. 具体化力

本書で最も重要だとされている力です。

頭の中の曖昧な考えを、

  • 事実

  • 理由

  • 具体例

に分解していきます。

つまり考えの解像度を上げる作業です。

3. 伝達力

整理された情報を相手に伝わる形で届ける力です。

順番や表現を工夫することで、初めて相手に伝わります。

私が最も印象に残ったこと

本書を読んで最も印象的だったのは、

「言語化のポイントは具体化にある」

という考え方です。

私はこれまで、

「もっと話し方を勉強しなければ」

と思っていました。

しかし実際には、話し方以前に自分自身が理解できていないことが多かったのです。

例えば上司に相談するとき、

「業務がうまく進みません」

だけでは曖昧です。

しかし、

「関係部署との調整に想定の2倍の時間がかかっており、スケジュールが3日遅れています」

と言えれば状況が一気に伝わります。

違いは話し方ではありません。

考えを具体化できているかどうかです。

言語化を学ぶ価値とは

仕事で評価される人を見ると、特別に話し上手なわけではありません。

むしろ、

  • 問題を整理できる

  • 状況を説明できる

  • 自分の考えを明確に言える

人が信頼されています。

つまり言語化力は、コミュニケーション能力の土台なのです。

この力を身につければ、報告・連絡・相談の質が大きく変わるはずです。

まとめ

『言語化大全』は単なる話し方の本ではありません。

言語化を

  • 語彙力

  • 具体化力

  • 伝達力

の3つに分解し、本質的な改善方法を示してくれる一冊です。

特に「考えていることをうまく伝えられない」 「自信を持って発言できない」

と悩んでいる人には強くおすすめできます。

次回は、本書の核心である「具体化力」について詳しく紹介します。

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