「どう作るか」から「どう伝えるか」の時代へ?
- くるみん
- 4月4日
- 読了時間: 4分
はじめまして。「くるみん」です。
今年2月に入社しまして、今回初めてのブログ投稿となります。
まだ経験も浅く、いろいろ勉強中の身ですが、温かく見守っていただけるとうれしいです。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
さて、ここ最近は私の自宅の近くの桜も咲き始め、いよいよ春を感じます。
早く薄手のコートを着たいなあと思うそんな今日この頃ですが、
ひとつ気になるニュースがあったので、本ブログにて取り上げさせていただきます。
このブログを見ている方でChatGPTというAIツールを知らない方はいないかと思いますが、
25年3月、AI業界にとある革命が起こったことは皆さんご存じでしょうか。
ChatGPTとは… 人工知能に関する研究を行うOpenAI社が開発したAIツール、チャット形式で質問や依頼に答えてくれる
その革命とは、ChatGPTの新しい画像生成機能「4o Image Generation」の登場です!
この機能は、ChatGPTの最新モデルであるGPT-4oにデフォルトで搭載されています。
私は有料版のライセンスを購入していませんが、無料版でもこの機能は使えるとのことで、
試しに、道を歩いていた猫の写真をイラスト化してもらえないか依頼してみました。
こちらがその猫。

この写真をGPTに「イラストにして」と依頼し、3分後に送られてきたものがこちら。

私の期待していたかわいい猫のイラストとはずいぶんかけ離れていました。
「ポップな感じで」と要望を追加して再度チャレンジすると・・・

まあなんとかわいい!ポップ!
さらに欲が出てきたので、
「この猫に翼を生やして空を散歩させてほしい」と依頼してみました。すると・・・

空を散歩しました!ファンタジー!
このように、要件を的確に伝えることで理想通りの画像を生成してくれて、
さらにはその画像に対しても、追加依頼をすることができました。
上記は、あくまでもお試しで生成したイラストでしたが、
例えば、「組織図を作成してほしい」などといった要望でも、
下記のように依頼をすれば、おちゃのこさいさいです。
① このような組織があるとします

② 下記のように要望を伝えます
以下のイメージで組織図を作成してほしい
・一番上に「代表取締役」
・その下の階層に「営業部門」「開発部門」「人事部門」「財務部門」
・「営業部門」には「営業A」「営業B」の部門がある
・「開発部門」には「開発A」「開発B」の部門がある
・「人事部門」には「採用担当」「研修担当」の部門がある
・「財務部門」には「経理担当」の部門がある
③ そして生成された画像がこちら

このように、ホームページやプレゼン資料に差し込む画像のみならず、
説明資料に載せる構成図なんかも作成してくれるので、業務活用の幅が広がりそうです。
ただ、便利である反面このような課題もあるかと考えました。
課題① 著作権の問題
基本的にChatGPTは、生成した文章や画像が既存の著作物と類似しているかを判断していないません。
そのため、生成物が既存のものと類似していないかどうかは、最終的に自分で確認する必要があります。
最近では、写真をアニメキャラクター風に加工し、SNSのアイコンとして使用するといった動きが流行しています。
しかし、著作権法の観点では、グレーな領域なのではないか?と個人的には感じています。
意図せず類似したものが生成される可能性もあるため、倫理的な側面を含め、
特に商用で生成AIを使用する際は十分に注意を払う必要があります。
課題② 情報漏洩のリスク
先ほど「業務活用の幅が広がる」と述べたこの画像生成機能ですが、
ChatGPTに入力した情報は、学習のためにクラウド上に保管されます。
そのため、社内の機密情報や顧客の個人情報を入力すると、
サービス提供者や他のユーザーに流出・漏洩するリスクがあります。
以上は、あくまで私の感じた課題ですが、まだまだ他にもあるかと思います。
誰でも使える簡単なツールだからこそ、細心の注意を払って利用しなくてはいけません。
最後に・・・
今後、AIツールの業務活用事例はますます増えていくと思います。
これからは、生成AIに対して「伝わる」依頼をどれだけできるかが重要になり、
そうしたスキルが求められる時代へと移り変わっていくのかもしれません。
「ChatGPTへの画像生成の依頼テンプレート集」のようなものが登場する日も近いかも!
Comentarios