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たこ焼き生地の「だし」は?

  • のり
  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

今回もたこ焼き関連の話題です。

「たこ焼き屋」の話を持ち掛けてきたおじさん曰く、たこ焼きの要は「だし」であるとのことでしたので、たこ焼きの生地に練り込む「だし」は何がいいのかを調べてみました。


1.「だし」とは?

  端的に言いますと、「だし」とは昆布やかつお節などの食材が持つ「うま味」成分を

  水に溶出させたものです。

  表記は主に「だし」、「出し」、「出汁」ですが、正式名称は「煮出し汁」です。

  「だし」文化は日本のもののように思えますが、起源は中国でして、日本では

  室町時代後期に初めて「だし」という言葉が文献上に出現します。

  1908年に日本人科学者により「うま味(Umami)」が発見・命名されたことにより、

  和食の根幹である「だし」の成分が科学的に証明され、その価値が世界的に広く認知

  されました。

  ただし、「うま味」は「だし」に含まれる主成分・味覚を指し、「だし」そのものでは

  ありません。

  近年ではフレンチやイタリアン等の西洋料理においても、日本の「だし」が積極的に

  使用されています。


2.たこ焼きに最適な「だし」の検討

  以下が期待できる、「昆布」と「かつお節」で攻めてみます。

 ・「うま味」の相乗効果によりコクと深みのある風味を生み出す

 ・「だし」が前に出過ぎずに小麦粉の生地やたこの味を引き立てる

2.1.前提

 ・屋台にて8個入り一パック500円を日に60個、一か月20日営業で月に60万円

  売り上げるとします。

 ・原価率を30%、「だし」に使える予算を原材料費の10%とします。金額にすると、

  「だし」に使える予算は最大18,000円/月です。

 ・8個×60パック=480個/日のたこ焼きに必要な昆布「だし」は1.5L、1.5Lの

  昆布「だし」に必要な昆布の量は15g、15g×20日=300g/月とします。

 ・8個×60パック=480個/日のたこ焼きに必要なかつお節「だし」も同上の1.5L、

  1.5Lの「だし」に必要なかつお節の量は45g、45g×20日=900g/月とします。

2.2.昆布篇

  昆布には等級があり、厚み、幅、長さ、光沢、表面の傷等を評価項目として1等(

  最高品質)~4 or 5等に格付けされます。

  等級が高いほど肉厚で、より良い「だし」が取れるとされていますが、等級間での

  「うま味」成分の溶出量には劇的な差がないという分析結果も出ています。

  つまり、最高品質のものでなくても十分に美味しい「だし」が取れるということです。

  昆布で「だし」を取る場合の候補を挙げてみます。

種類

「だし」の特徴

金額/月

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北海道 利尻昆布

澄んだお吸い物や懐石料理などに向く繊細な「うま味」を持つ

約2,000円~8,000円(品質・等級・用途で幅あり)

利尻昆布と羅臼昆布はお値段高めに加えて取り寄せ(さらに送料がかかる)ないと入手困難そうです。日高昆布と真昆布は簡単に入手できそうで、日高昆布は近所のスーパーでも売っていました。

北海道 日高昆布

「うま味」は控えめだがコクがあり、煮出してもえぐみが出にくい

約1,500円~3,000円

北海道 羅臼昆布

「うま味」が力強くパンチがあり、味の濃い料理・油脂の多い料理と相性が良い

約3,000円~10,000円(等級・用途による差が非常に大きい)

北海道 真昆布

関西の粉もの文化でも定番の上品でクセのない「うま味」を持つ

約3,000円~5,000円

2.3.かつお節篇

  かつお節にも等級がありますが、昆布のように全国共通の格付けではなく、原料・

  製法・仕上がりの組み合わせで評価されるため、詳細は省略し、一部の評価項目のみ

  補足します。

  かつお節で「だし」を取る場合の候補を挙げてみます。

種類

「だし」の特徴

金額/月

コメント

鹿児島県 枕崎産 本枯節/枯節

味噌や醤油の香りとぶつかることなく「うま味」を足す万能型

約10,000円~15,000円

こちらも高級な枕崎産と山川産はほぼ取り寄せのようです。焼津産とブレンド枯節であれば安定して入手できそうです。

鹿児島県 山川産 本枯節

「うま味」をわかりやすく足すのではなく、料理の味や風味を調整する

約6,500円~9,000円

静岡県 焼津産 荒節

しっかり「だし」の効いた味を作ることができる

約2,500円~4,000円

鹿児島県 ブレンド枯節

「うま味」、香り、扱いやすさのバランスが最も良い"標準だし"

約3,500円~5,000円

 ・かつお節の製法

  燻製されるのが前提で、その後どこまでカビ付け熟成を進めたかが評価されます。

  カビは腐らせるのではなく、脂を分解し、「うま味」だけを残します。

製法

カビ付け

熟成度(等級)

荒節(あらぶし)

なし

なし(標準)

枯節(かれぶし)

1~2回実施し、脂と雑味を整理)

中(中級)

本枯節(ほんかれぶし)

3回以上実施し、不要成分を徹底除去

高(高級)


3.まとめ

  結論、現実的な路線としては以下になりますが、「だし」にこだわっていますとは

  言い難い(というか言えない)ですね。

   昆布  :日高昆布 or 真昆布

   かつお節:焼津産 荒節 or 鹿児島県ブレンド枯節

  赤字覚悟の期間限定で高級「だし」使用バージョンを販売して様子を見てみるとか、

  高級「だし」版と普通「だし」版をHalf and Halfで詰め込んだ食べ比べパックを販売

  する等してみると面白いかもしれません。

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