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思考法(その3: クリティカルシンキング)

  • のり
  • 7月7日
  • 読了時間: 3分

今回はトリプルシンキングの一つである、クリティカルシンキング(批判思考)についてお送りします。


1.クリティカルシンキングについて

  クリティカルシンキングとは、ニュースでも自分が思い付いたことでもすぐにその

  物事をうのみにするのではなく、まずは論理的・客観的に疑ってみる思考法です。

  私の一つ前のブログで題材にしたラテラルシンキング(水平思考)と同様に、名前だけ

  聞くとこちらも小難しい思考法に思えてしまいますが、皆さん無意識のうちに自分の

  作成した文書等の自己レビューで実践しているかもしれません。


2.クリティカルシンキングの実践方法

  では、クリティカルシンキングとは具体的にどうするものなのでしょうか?

  いくつか例を挙げてみます。

No.

手法

内容

「なぜ?」を繰り返す

物事の表面だけでなく、背景や理由を掘り下げることで本質を見極める。

「この商品が人気なのはなぜだろう?」「この商品は本当に必要とされているのだろうか?」と考えてみる。

複数の視点で考える

自分の意見だけでなく、他者の立場や考え方を想像し、求められていることを明確化する。

ニュースを見た時に、「この報道は誰の視点で語られているのだろうか?」と考えてみる。

情報の出どころを確認する

情報の信頼性をチェックする癖をつけることで、虚偽情報に踊らされないようにする。

「SNSで見た情報は一次情報だろうか?」「出典はどこだろうか?」と考えてみる。

感情と事実を分けて考える

感情に流されず、冷静に考えることで、事実を見極める。

「この意見には腹が立つが、論理的に考えるとどうだろうか?」と冷静になってみる。

仮説を立てて検証する

「こうかもしれない」と仮説を立てて検証する習慣をつけることで、より効果的な解決策を見つける力を養う。

「このプロジェクトが失敗した原因は準備不足だったのかもしれない。」と仮説を立て、資料を確認したり、関係者にヒアリングする。

反対意見を探す

自分の考えに対してあえて反対の立場に立ってみることで、新たな視点を模索する。

「この企画は良いはずなのだが、反対する人はどんな理由で反対しているのだろうか?」と考えてみる。

日記やメモで思考を整理する

日々の気付きや疑問を記録することで、思考のクセや傾向が見えてくる。

「今日の会議で納得できなかった点は何だっただろうか?」と考えてみる。

3.結論

  クリティカルシンキングという名前から批判するというイメージが先行しがちですが、

  その目的はただ批判することではなく、最終的に最適な判断をすることです。

  一度冷静になって、「この前提は正しいか?」「他に選択肢はあるか?」と情報の真偽を

  見極めることでより良い判断が可能になります。

  まずは、日々の小さな物事について、クリティカルに考えてみてはいかがでしょうか?

  新たな発見があるかもしれません。



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