身近なIT技術 ~コード生成AI編~
- なゆ
- 3 日前
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アーキテクトGの「なゆ」です。
皆さまの身近にあるIT技術をお届けしたいと思います。
昨今、プログラミングを自動化できるAIも登場し、ある程度スキルがあればだれでもアプリケーションやバッチスクリプトなどが作成できるようになっています。
そのため、今回はコード生成AIである「Github Copilot」について紹介したいと思います。
Github Copilotとは?
Github Copilotとは、ソフトウェア開発者のためのコード共有・管理プラットフォームを提供しているGithubとChatGPTなどの生成AIサービスを提供しているOpenAIが共同開発したコード生成AIです。
Visual Studio Code、JetBrains、Neovim、Visual StudioなどのIDE(開発ツール)と連携し、コメントや入力中のコードに応じて次のコードを提案してくれる便利なツールです。実際の入力画面はこのようにChatGPTと同じ感じですが、コード生成AIに合わせて、真ん中付近にテンプレートがありますね。

上部の方にはAIのモデルを選択する場所があります。プレビューアーのモデルは有償プランを契約すると利用できるようです。

また下部の方では、利用する開発ツールの選択がありますね。実際、これらの開発ツールでGithub Copilotと連携ができるようです。
GithubはMicrosoftの子会社なので、Microsoft系のツールが多いようです。個人的にはATOMも選択肢に入れてほしいですね。。。

Github Copilotでできること
Github Copilotがあれば、一般的なコードを生成してWebサイトなどを作成することができます。例えば、会社のHPや商品紹介ページも作成できます。

提案したテンプレートのページはこのような感じです。(何回かコメントで要望を出しています。)
結果はシンプルすぎてあまり使えないですね。。。
カラフルにしてほしいとかこのサイトと同じようなもの作ってほしいなどを事細かにコメントに入力する必要がありそうですね。
やはり、初めから作るとなるとWIXなどHP専門のサービスで提供されるテンプレートやAIを使ってベースを作成する方が良さそうです。簡単なアプリケーションもUIをベースとするローコード開発ツールなどでベースを作成して、カスタマイズでGithub Copilot でパーツを作っていくことでより良いサイト/アプリケーションがが作成できそうです。

またコメントでのコード提案だけでなく、関数やクラスのひな型作成やテストフレームワークに応じたテストケースの提案なども行えるようです。
※テストフレームワークとは、ソフトウェアの動作が正しいかを検証するためのテストコードを効率的に書き、実行・管理できる仕組みです。主に単体テスト(UT)で利用されます。
テストフレームワークを利用して、単体テストなどの自動化や精度を高めることが可能となりますので、バリエーションの多いテストを短期間で実施することもできるようになります。
Github Copilot使うときの注意点
Github Copilotはパブリック向けのサービスになっていますので、ここにパスワードやURLなどを直に入力した場合に情報漏洩になる可能性があります。
AI学習に利用されるため、同様のコメント入力があった場合にサンプル値としてその値を利用される場合がありますので、注意する必要があります。
※Githubの利用ガイドラインでもパスワードなど重要情報は別で管理するように推奨されています。
また会社などの組織内限定で利用できるようにすることも可能ですが、Enterpriseのプランを購入してアクセス権やPrivate Code Contextの設定を行うことで、組織内に限定して利用することが可能ですが、それでもパスワードなどは別ファイルで管理することが推奨されます。
プランごとの利用できる機能については、こちら「GitHub Copilot のプラン - GitHub Enterprise Cloud Docs」に記載されています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
現在でも完全なプログラムを作ることはAIには難しいですが、設計思想をAIに伝えることで大半の作業を自動化することができるようになっています。
みなさんもAIを活用して、業務の効率化を図ってみてください。
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