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AIに置き換えられない人間の強み、AIと人間との境界線の考察

  • おばっち
  • 3月30日
  • 読了時間: 4分
気づかい上手そうな女性がPMOやってます、周囲の方々も楽しそうですという感じの画像


生成AI案件で見えた「工数95%圧縮」という異次元の現実


こんにちは。おばっちです。アクセスいただきありがとうございます。

過日、生成AI関連のプロジェクトに参加させていただく機会がありまして。そこで目にしたのは、AIによる圧倒的なパフォーマンスです。

特定のタスクにおいて、工数が人力と比べて「95%圧縮」されるという、とんでもない結果を目の当たりにしました。正直なところ、恐怖を通り越して爽快さすら覚えたのが本音です。


昨今、「AIに仕事を奪われる」といった論調の記事をよく目にしますが、確かに一部の処理において、AIは既に圧倒的に人間を超越していると肌で感じます。

しかし一方で、AI技術がこのまま線形に進歩していった場合においては、相当な進歩を遂げたとしても、「AIに置き換えられない人間の強み」は厳然として存在するという確信も深まりました。

今回は、現場の最前線から見たAIの得意・不得意を整理し、これからの「人間の強み」について考えてみたいと思います。


2026年現在、「AIが越えられない壁」の考察


現場で向き合って分かった、AIの現在地を整理します。


AIの得意分野

曖昧さを差し挟む余地がない、狭い範囲内でのデータ処理は、もはやAIの独壇場と感じています。

  • 特定の範囲に絞ったデータ再利用(検索、抽出)

  • ロジックで完結するもの(コーディング、アーキテクチャ設計)

  • とある議題における、観点のMECE具合の評価

※AIモデルのトークン上限に関係なく、絞り込んで特化するほど、精度は上がる印象を持っています。


AIの不得意分野

一方で、以下の領域では依然として「人間」の介入が不可欠です。

  • 広大な範囲を対象にする処理: プロンプトで全てをカバーしきれず、どこかに曖昧さが残り、それがハルシネーション(もっともらしい嘘)を生む原因となります。

  • 境界が不明瞭なオブジェクトへの処理: 絵や風景など、構成要素をオブジェクトとして理解しづらい、境界をはっきりさせづらいものに対しては出力が安定しません。

  • 複数の軸を考慮した調整: 複数人の業務タスクを調整する際、「個人の事情」を汲み取ったフレキシブルな判断はAIには極めて困難です。

  • 矛盾の解消: 参照元データに矛盾がある場合、AIはそれを自ら解決できず、誤った情報を生成してしまいます。

  • 「データがない状態」のさばき: 例えば会議中の「沈黙」が持つ意味を解釈したり、根拠が不十分な状況でプロジェクトを前進させる推進力は、人間にしか出せません。


業務は「ロジカルな生産性の向上」から「心の生産性も向上」へ


これらを踏まえると、AIに奪われない仕事の本質は、「人と人が密接に絡む仕事」「人しか必要としない仕事」に集約されていくのではないでしょうか。


例えば、コンサルティング業務における「進捗確認」を例に挙げます。 「WBS(作業分解構成図)のタスクが期限までに完了しているか」を確認し、システムを更新するだけの作業であれば、将来的に全ての工程をAIやロボットに置き換え可能です。

しかし、進捗管理の本質が「メンバー一人ひとりに寄り添い、無理のない人道的な進行を実現すること」にあるとすれば、話は変わります。

  • 「会議でいつも発言する人が、今日は何も言わない。何かあったのかな?」と気が付くコミュニケーションの丁寧さ

  • 「昨日は遅くまで大変でしたね、今日は無理せずいきましょう」という気さくで重くなく、かつ相手を思いやった気遣い

こうした「ウェット」な部分は、代替不可能な価値となります。


また、「人しか必要としない仕事」の象徴が、例えば飲食業です。ロボットは美味しい料理を必要としません。「水分補給は水や白湯で十分です」ではなくて、時には炭酸、時にはコーヒー、美味しいやつ飲みたいですよね。

※リモートワークやテキストコミュニケーションが主流の今だからこそ、私自身も、感謝の一文を添えることや、気の利いたスタンプ、丁寧なやりとりをこれまで以上に心がけています。(全然気が利いてなくて単なる蛇足になってませんように。。。)


これからのお仕事に求められる「ロジカル」と「ウェット」の二極化


極めて高度な発展を遂げた要素は、二極化していくように思います。労働分野でいえば、今後、仕事に求められる要素は「ロジカル」と「ウェット」に二極化していくのではないかと思います。

ITコンサルの立場で言えば、ロジカルな領域では、AIを駆使したりして短時間で高品質な成果を追求し続ける。一方でウェットな領域では、笑顔、声のトーン、共感力、そして勘所の良い調整力を磨く。

古い言葉ではありますが、「八徳(仁義礼智忠信孝悌)」に基づいた行いこそが、改めて大事になってくる、というところでしょうか。仁義あり、礼を尽くして、智を放つ。信じて頼り、孝悌なるかな。


結局のところ、一緒にいて気持ちの良い人と一緒にいるのがいいよね。 そんなシンプルな真理を、AI時代だからこそ大切にしていきたいと思う今日この頃です。


お読みいただき、誠にありがとうございました。


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