IT・情シスDXPO東京’25(くるやま編)
- くるみん
- 8月29日
- 読了時間: 6分
こんにちは。「くるみん」と「やま」で、「くるやま」です。
この度、2名で「DXPO東京'25夏(DX化をテーマにした展示会)」に行ってまいりました!
4つの異なるテーマのブースがある中で、我々はシステム開発やセキュリティに関する出展の多い、IT・情シスブースをメインに、そして「AI・RPAによる業務自動化の進化と展望」をテーマとして掲げて参加しました。
AIによる業務代替の進化が目覚ましいこの時勢、どのような最新ツールが開発されているのか、せっかくの機会だから勉強してみよう!というのがテーマ策定のきっかけです。
中でも特に、社内業務のデジタル化のブースを中心にお話を伺ってきましたので、各社サービスの特徴や所感について共有させていただきます。
そ の 前 に 、
そもそも「RPA」とは何か、というのをかんたんにご説明いたします。
RPA(Robotic Process Automation)とは、人間がパソコン上で行っている定型的な作業をソフトウェアロボットに自動化させる仕組みのことです。
私たちが日常的に行っているExcel操作やデータ入力、システム間の情報転記などを、システムが人間の代わりに実行してくれます。
RPAを用いるメリットとしては、ルーチンワークをロボットに任せることで、作業時間の短縮やヒューマンエラーの削減といった点が挙げられます。
RPAで効率化できること
・データ入力や転記作業(例:請求書の内容を会計システムに入力)
・定型レポートの作成(例:売上データを集計して自動でExcelやPDFを生成)
・システム間の連携(例:Webシステムから情報を持ってきて、別の社内システムに登録)
・メールの自動処理(例:添付ファイルを保存して内容を仕分ける)
利用するメリット
・単純作業の手間の削減 → 単純なコピペ作業や入力作業の手間の削減
・ヒューマンエラーの削減 → 人為的な計算ミスや入力ミスがなくなる
・別業務に集中できる → 単純作業の時間を削減し、企画やデータ分析など、よりクリエイティブな業務に時間を回せる
以下は、直接お話を聞いた各ブースの製品紹介と、その所感です。
■ AI×RPAによる業務効率化ツール
企業名 | 製品名/展示内容 | 自動化対象 | 利点・所感 |
株式会社 キーエンス | 製品名: AI/ナビ搭載 業務自動化RPA RK 展示内容: AIナビを利用して業務シナリオ作成することで、デスクワークを自動化 | ・申請/支払/在庫状態等のチェック ・請求書/販売実績等のレポート作成 ・見積/請求書等/検収情報等の転記 ・作業完了報告/社員連絡等の送信 ・DM自動生成/各種印刷等の実行 ・価格調査/ランキング調査等のリサーチ | AIナビと連携してシナリオ構築を行うことで、最適なシナリオを提案し、エラーが発生しても自動で解決してくれます。そのため、作成が滞る心配がありません。 運用面においても、業務変更によるメンテナンスや前任者が作成したシナリオの対応をAIがサポートしてくれる点に魅力を感じました。 部署を問わず誰でも利用でき、個人が自分の業務を自動化できること、さらに機能ごとにできることが多い点も印象的でした。 |
■ RPAツール
企業名 | 製品名/展示内容 | 自動化対象 | 利点・所感 |
株式会社Coopel | 製品名:Coopel 展示内容: クラウド型RPAサービスでプログラミング経験がなくてもシナリオ作成ができる | ・データの入力 ・データ収集 ・データの集計・加工・保存 ・レポート作成 ・SNSでの情報収集 | 実際、紹介いただいた自動化の作業それ自体は、Excelのマクロで組み込むことができます。しかし、一度マクロで作成してしまうと、その後のメンテナンスがつきものです。さらには作成者がいない場合、最悪そのツールが利用できなくなります。そのため、専門知識がなくてもノーコードで構築でき、属人化せずに業務を自動化できるこのツールは、比較的に人の流れが流動的な現場において特に有用であると感じました。 |
株式会社 タイタンコミュニケーションズ | 製品名: ミラロボRPA 展示内容: 繰り返し動作、作業フローが定型的なものをミラロボに学習させ、ミラロボが代わりに作業を実施 | ・Excelファイルの自動集計&メール送信 ・会計システムへの日次入力業務 ・ECサイトの価格情報の自動チェック ・社内ツールへのマスターデータ反映 | 各店舗や営業担当者からメール等で連携される日次データをExcelファイルの集計表に転記したり、発注・在庫データを管理ソフトへ登録するなど、繰り返しの作業はステップ数も多く人為的なミスが発生しやすいため、こういった一連の作業をRPAが代替することで作業効率の向上とミスの削減が見込めると感じました。 |
■ テーマ内容とは乖離しているが興味本位でお話を聞いたもの
企業名 | 製品名/展示内容 | 自動化対象 | 利点・所感 |
株式会社SmartHR | 製品名:SmartHR 展示内容: 人事・労務の分野に特化した「専用クラウドサービス」 入社手続きや年末調整、雇用契約・マイナンバー管理など、人事・労務に必要な業務を紙やExcelなしで業務効率化 | ・履歴書読み取り機能 ・社内お問い合わせAIアシスタント | CMでもお馴染みのSmartHR。現状、AIを利用した機能は少ないですが、今後SmartHRにもAI機能を取り込むとのことでした。具体的には、蓄積されたデータを利用して、AIにさらなるコンテキスト情報付加し、AIを利用した新しい機能を提供していくそうです。今後の展開に期待です。 また、一部機能制限はあるものの、ユーザー数30名以下の利用であればSmartHRの機能が無料で利用できるため、わが社でも使えるなあなどと思いました。 |
Thomas 株式会社 | 製品名:PLAUD AI
展示内容: 議事の文字起こし・要約をすべてAIが実施してくれるもの(会議後の整理や関連作業など) | ・AIによる議事の文字起こし ・様々なシーンに対応した要約テンプレートが利用でき、AIによって要約 | PLAUD AIは、主に議事録の作成を手伝ってくれるAIオーディオハードウェアです。スマートフォンのような薄型の端末にAIが搭載されており、音声を読み込んで文字を起こしたり、会議の要約をしてくれます。展示会場では、文字起こしの精度までは(時間の都合上)確認できませんでしたが、静かな室内であれば 95%以上の精度で文字起こしが可能とのことでした。コストの面でも月額3,333円と非常にお手軽ですので、お試しに使ってみるのも良いのかなと感じました。 |
おわりに
過去こういった展示会には出展側として参加したことがあるものの、
展示ブースを回る時間はなかったため、各社の最新技術やツールに直に触れることができたのは、新鮮な経験でした。
あいにく時間の都合上、展示会場で開催されているセミナーには参加できませんでしたが、
もしまたこのような機会があれば、最新トレンドの知見を深めるためにも、スキル向上のためにも参加してみたいと思いました。


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