身近なIT技術 ~RPA編~
- なゆ

- 2024年2月20日
- 読了時間: 1分
アーキテクトGの「なゆ」です。
皆さまの身近にあるIT技術をお届けしたいと思います。
今回は、仕事でよく聞く「RPA(Robotic Process Automation)」技術についてご紹介します。
RPAとは?
RPAとは、これまでPCを使って人がやっていた作業を自動化する仕組みのことを指します。
RPAツールの中には、AIを搭載して人と同じように判別・判断ができる製品もあるため、AIと混同されやすいですが、仕組みから異なるものとなります。
RPAとAIはどう違うの?
RPAは構成したルールや基準などに従って動作するのに対して、AIは動作に分析・解釈などを行って動作します。
例えば、RPAはPCで入力・印刷された資料を読み取って、文字起こしができますが、下図のように草書体で書かれた文字は識別が難しいまたはできないです。

https://www.archives.go.jp/owning/popup/old05.html
一方、AIは草書体で書かれた文章のデータを蓄積・学習して、識別できるようにすることができます。
このようにRPAとAIでは、できることが異なりますが、組み合わせることで人が行っていた作業を自動化することができます。
RPAで重要なこととは?
RPAの重要なところは、RPAが認識できるように詳細に作業を構成することです。
例えば、近年多くなっているメールの領収書をPDFファイルにしてクラウドストレージに保存する操作の場合、以下のステップがあります。
メールシステムに接続
クラウドストレージに接続
メールが届いたことを識別
領収書のメールを識別(今回はメールアドレスと件名の組み合わせとします)
メールをPDF化
クラウドストレージに保存
これが人の場合、以下のステップになります。
領収書のメールを検索
メールをPDF化して保存先にクラウドストレージを指定
このように実際に人が認識する操作とRPAで行う操作には認識のずれが発生することがあります。
そのため、RPAが認識できるように構成するために、一連の作業を嚙み砕いて再構成する必要があります。
RPAの作業を作るには?
RPAの操作を作るには、大きく分けて2通りあります。
各作業を定義して、つなぎ合わせて一連の作業にする方法。
操作している動作を記録して、同じ動作を繰り返す方法。
1つ目は「メールに添付されたファイルをクラウドストレージに保管」や「特定の文言があるExcelやWordファイルのファイル名に特定の記号を追加する」などの作業を行うときに用いられます。
2つ目は従業員が行っている作業を記録して、ステップに落とし込む作業に加え、少し微修正して自動化するときに用いられることが多いです。
製品によって特性は異なりますので、どのようにして自動化するか、自身ではどのように構成するのが合っているかを考えて構成してみてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。RPAは構成するときは難しいかもしれませんが、構成した後は自動で動くため、より効率的な働き方ができるかと思います。
皆さまもRPAで自動化して、より良いものにしてみてはいかがでしょうか。



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