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コミュニケーションスキル~論理力⑧~

  • 執筆者の写真: かわうち
    かわうち
  • 7 時間前
  • 読了時間: 2分

こんにちは。ファシリテートGのかわうちです。 前回は論理的に説明する(=論証する)上で、現実的には省略されることが多いが、論証を完成させるために必要な隠れた前提についてお伝えしました。 まずは前回最後に出した問題を見ていきましょう。 ------------- ■問:次の文章には隠れた前提が2つあるので見つけてください。

日本の自動販売機は商品を美しく見えるため特殊樹脂でできたカバーで覆われいる。しかしこの樹脂が自動販売機にそのまま使われているのは日本だけで、外国では使えないという。この特殊樹脂はきれいだが、ハンマーで打ち壊せば簡単に砕けてしまうからである。 ------------- この文章の主張とその理由は下記の通りです。 主張:  商品を美しく見えるため特殊樹脂でできたカバーは海外では使えない 理由:  ハンマーで打ち壊せば簡単に砕けてしまうから。 この主張と理由を繋げるには隠れた前提として、 外国では自動販売機がハンマーなどで壊される危険が高い。 または 外国では破壊行為(治安の悪さ)が想定される。 などが考えられます。 日本が世界の中で治安がいい国であること、また海外では自動販売機やATMが破壊されることがあることは多くの日本人が共通認識として持っていると思いますので、違和感なく読めたと思います。 次にこちらの文章を見てみましょう。 テレワークを導入すれば、生産性は向上する。 一見すると問題なさそうな印象を受ける方も多いのではないでしょうか?

ただこの文には  ・自宅の作業環境が整っている

 ・従業員は自己管理できる  ・対面コミュニケーションは生産性に必須ではない などの隠れた前提が存在し、その点を考慮せず制度を導入してしまうと、導入した側としては「通勤時間が減る=効率化」と考えていても、導入後に「環境が整っていないから逆に効率が落ちた」ということが起こる可能性もあります。

まとめ 全ての前提条件を完全に明文化することは必ずしも効率的ではなく、本来議論するべきことに注力できなくなる可能性があります。一方で前提条件の省略が必ずしも問題なく機能するとは限らず、聞き手や議論の受け手にとってはその根拠が不明瞭となり、誤解を招くリスク があります。 そのバランスを見ながら対話の中で相手の意図と自分の推測が一致しているか(=隠れた前提が一致しているか)を確認し合うコミュニケーションを取っていきたいと思います。


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