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思考法(その4:ロジカルシンキング)

  • のり
  • 9月1日
  • 読了時間: 2分

今回はトリプルシンキングの思考法の中で一番有名といっても過言ではない、

ロジカルシンキング(論理思考)に関連した話題をお送りします。


1.ロジカルシンキングについて

  ロジカルシンキングとは、直観や感覚ではなく根拠や理由に基づいて問題解決や

  意思決定を行う思考法です。

  ロジカルシンキングのメソッドについては、さまざまな本やネット記事で解説

  されていますのでそちらにお任せするとして、本ブログでは、直観・感覚に基づく

  考え方と根拠・理由に基づく考え方は相反するのかについて考察してみました。


2.直観・感覚派 vs. 根拠・理由派

  直観・感覚派と根拠・理由派について、いくつかの切り口で比較してみた結果は

  以下のとおりです。

No.

テーマ

比較結果

スピード・精度

直観・感覚派:経験済みの事象については瞬時に結論を導き出すことができるが、未経験の事象については結論を出すのに時間がかかる、または明確な結論を導き出せない。

根拠・理由派:直観・感覚派に比べて結論を導き出すのに時間がかかるものの、その結論は信頼性(説得力)を持つ。

柔軟性・一貫性

直観・感覚派:状況に応じて柔軟に対応可能だが、一貫性には乏しい(言っていることがコロコロ変わる可能性もある)。

根拠・理由派:柔軟性は乏しいが、主張や考え、説明に矛盾や飛躍がなく、筋道が通っている。

創造性・再現性

直観・感覚派:創造性に富んでおり、最終的にイノベーションを生み出すのは直観・感覚だが、再現性が低い(属人的な要素が高い)。

根拠・理由派:創造性は低いものの、再現性が高い(属人的な要素が低い)ため、誰でも他人に説明できる。

成功例

直観・感覚派:スティーブ・ジョブズは、Apple製品のあらゆる側面をシンプル(直観的に理解できるもの)化することでそれらをヒットさせた。

根拠・理由派:現在の医療では、患者の症状や検査データといった根拠・理由となる情報を基に疾患を特定し、適切な治療法を導き出すための「診断推論」プロセスが確立されている。

3.結論

  比較結果からわかるとおり、直観・感覚派と根拠・理由派は一長一短です。

  つまり、相反するものではなく、お互いを補完する関係にあります。

  直観・感覚により仮説を立て、根拠・理由によりその仮説を検証することで、

  より良い意思決定が可能となります。

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