研修と書籍から学ぶ、ヒューマンスキルの真髄
- くるみん
- 9月16日
- 読了時間: 5分
こんにちは、「くるみん」です。
先日、外部講師を招いた社内研修に参加しました。
研修のメインテーマは「社会人としての心構え」。どのような態度で仕事に臨むべきかといった、仕事への姿勢の根本を見つめ直す内容でした。
個人的には、研修を通じて「ヒューマンスキルが仕事の成果や評価に直結する」という事実をあらためて痛感しました。
そこで、今回のブログでは、ヒューマンスキルを高めるためには日々どんなことを心掛けたらよいのか、具体例とともに整理してみます。
さらに、上司から勧められた書籍『ビジネススキル基本講座』(日経BP社)を読み、理解が深まった部分があったので、その学びや実践のヒントについても併せてご紹介します。
そもそもヒューマンスキルとは
ヒューマンスキルとは、アメリカの産業心理学者 ロバート・カッツが提唱した、
「マネジメントに必要な3つのスキル」のひとつです。
ヒューマンスキル:人間関係を円滑にする力
テクニカルスキル:専門知識や業務スキル
コンセプチュアルスキル:物事を抽象化して考える力
カッツは、テクニカルスキル・コンセプチュアルスキルと並んで、
ヒューマンスキルを、すべての管理者に必須の能力と位置づけました。
具体的には、次のような力を指します。
・傾聴力/質問力/説明力などのコミュニケーション能力
・共感力/信頼関係構築/調整力といった対人関係スキル
・チームワークやファシリテーション、リーダーシップ
・感情のコントロールや自己理解
これらは一般的にソフトスキルと呼ばれ、先天的な才能のように思われがちですが、
実際は日々の行動や意識によって鍛えられる「実践的なスキル」であると私は思います。
今回はヒューマンスキルの中でも「対人関係スキル」にスポットを当て、意識の持ち方ひとつで行動も変わるのだ!ということをお話ししていきます。
「会社は人間性を高める場所である」— by講師
今回の研修の中で心に残ったのは、
講師の方の「会社は人間性を高める場所である」という言葉でした。
仕事は成果を出すためだけでなく、人間として成長する場でもある。
そう考えると、日々のコミュニケーションのひとつや、職場での立ち居振る舞いなども、「人間性を磨くチャンス」であると思えてきます。
講師の方はさらに、
「思いやりの心を持ち、誠実に取り組むことで、素直に周りに感謝ができる。謙虚な気持ちで人と接することができる。そしてそれがお客様に伝わる」と、お話されていました。
仕事への姿勢がそのまま人間性を映し出し、結果としてお客様の満足や信頼にもつながるということでしょうか。我々の仕事は長く深くお客様と関わる職種であるがゆえに、この言葉はより深く刺さりました。
また、「仕事を選別するなかれ。人が嫌がる仕事ほど進んで引き受けよ。さすれば周囲から尊敬されよう」ともお話されていました。
実際、この仕事面倒だな~誰かがやってくれそうだな~と思うような雑務も、あえて自分がその仕事を引き受けることで、チーム内で自分の評価が上がるかもしれません。
小さなチャンスはたくさん転がっているのですね。
私も今後は、誰もやりたがらない雑務や調整ごとがあったら、まずは一回手を挙げてみることを意識してみようと思います。
「態度や視線で損しないために」—by室伏順子
続いて、書籍『ビジネススキル基本講座』で印象的だったお話のご紹介です。
みなさんは、メラビアンの法則という法則をご存じでしょうか。(私は知りませんでした。)
メラビアンの法則とは、コミュニケーションにおいて、
「言語情報(言葉)よりも、声のトーンや表情・身振りなどの非言語情報の方が相手に与える影響が大きい」という心理学の研究結果です。
具体的には、話し手の印象は、
・言語情報(話す内容):7%
・聴覚情報(声のトーン・話し方):38%
・視覚情報(表情・態度):55%
によって決まるそうです。
もちろんこれは、言葉に気を遣わなくてもOKという意味ではなく、
話の内容と態度が"一致している"際に信頼が生まれるというのがポイントです。
つまり、言葉では「ありがとう」と言っていても、表情が無愛想である場合、相手には感謝が伝わらないということです。
ここで私は、あらためて研修で学んだ「会社は人間性を高める場所」「誠実に取り組んでいれば相手にもそれが伝わる」という言葉の意味が腑に落ちました。
たったひとつの表情や声のトーンが、相手の印象を大きく左右します。
だからこそ、できる限り思いやりを込めて誠実に行動することが、信頼関係を築く上でいちばん確かな方法なのだと深く理解しました。
おわりに
今回は、研修と書籍を通じて「ヒューマンスキル」について考えたことをまとめました。
私自身もまずは、
「みんなが嫌がる仕事はチャンスだと思って率先して引き受ける」
「人が話している時は会話の内容に合わせた表情を浮かべる」
ことから意識して取り組んでみようと思います。
ヒューマンスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、日々の小さな実践の積み重ねが、人としての大きな実りにつながるものだと思っています。
この記事を読んでくださった方も、ぜひ明日から意識してみてください!
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